魂の休息所

ほっとひといき

2009年からの10年というサイクル

前回書いたTeal Swanさんの記事でちょっと思ったことを書いてみます。

 

動画で彼女は2009年からの10年間は本当の自分に還る期間だったと言ってます。人はそれぞれユニークさをもっているけれど多くの人はそれを固く閉まったままで生きている。で、この10年でコイルを解くように自分らしさを開くというのが全体の流れだったみたいです。

 

これ、自分のことを考えてみると確かにすごく当てはまります。2009年はまさに私にとって激動の年だったので。社会人になった後に入学したロースクールを2008年3月に卒業してその年に司法試験受けて短答で落ちまして。でももう続けるの無理って思ったのでとりあえず派遣で仕事し始めました。

この『もう無理』って思った時点は、1つ目は試験会場に入った時。『あ、この世界じゃない』って思ったんですよ、自分が生きるのは。ハチマキしてる人やら凄い付箋のある本を勢いよくめくってる人たちに囲まれた時の感覚で。2つ目は試験落ちて電話したらなぜかいつも電話に出ないはずの父が電話に出た時。受話器の向こうにあきらかに狼狽えている父がいて、『あぁ、もう頑張るの疲れた、説明するのも疲れたな』と。これらの体感です。この時に私は父親の価値観とは違う価値観で生きていくことを泣きながらに訴えました。父親からしたら「なんのこっちゃ」って感じでしょうが、振り返ればその時が私にとっては親の価値観を超えて本来の自分に還る道を選択した時期だったんだと思います。

でも司法試験を目指すことも誰に矯正されたわけでもなく私が選択した道なんですよね。どこかで何者かにならないといけない勝手に思い込んで、外交官試験やら司法試験やらに挑戦する道に自分を追い込んだというだけです。きっと私は生まれてくる前にいわゆる堅い家庭に生まれてそこから飛び出すシナリオを作ってきたのかもしれません。

ただ現実として借金(奨学金)もして親に援助してもらいながらも勉強したのに1回で諦めるって普通はありえないこと。私も頭ではわかってたんですよ。でももうやっぱり戻れない、戻りたくないというのが正直な気持ちだったので、とりあえずは他のことしようと派遣で働き始めたという訳です。

で、短期の仕事をいくつかやった後、さぁ法律関係の仕事でゆくゆくは正社員になる道を探そうかな、と紹介予定派遣の仕事を探し始めたらまぁものの見事に落ちまくる。弁護士事務所での秘書経験も会社の法務経験もあったのでスペック的には合うはずなのに、ホントに面白いくらいにダメで。もうこうなったら何でもいいや、と受けた会社に拾ってもらって結局その会社が日本での最後の職場でした。この時不思議と『この会社は受かるだろうな』って思ったのを覚えてます。そして採用の知らせが来たのはなんと私の誕生日でした。

 

で、その職場での派遣契約が春先までだったのでその契約終了したら旅に出ようと決めてました。そしたら、社内で新規事業がスタートするので契約継続が決まり、旅行後に戻る先も決まってひとりでスペイン巡礼の旅に出ました。2009年4月スペインのレオンからスタートした巡礼の旅でしたが、巡礼初日に旦那さんとなる人に出会います。その年にお互いの国を行き来して2010年4月には移住しました。もちろん周囲の反対もあったし自分を信じていいのか迷いもいっぱいあったんだけど、今となってはどれも良い思い出です。今はあの時自分を信じて決断した自分偉い!と誇りに思ってます。(あのとき就職活動が上手くいって正社員になってたらスペインにも行けてなくて旦那さんとも出会えてなかったはずなので、すごいな~この脚本!と思ってます^^)

 

Tealさんの言うように自由意思をもって選択し続けることが主体性だったり自分らしさを生きることなんだけど、ものすごく迷うし怖いんですよね。間違ってたらどうしよう、って思うから。大きな選択であればあるほど、『周りが言ってることの方が正しいのかな、自分が間違っているのかな』『でもやっぱり自分が行きたいのはこっちなんだよな』って揺れるはず。

 

でも、わたしは何かしらのサインはあると思ってます。それを単なる偶然ととるか、道しるべと取るかは本人次第だけど。ちなみに私の場合は務めていた派遣先の会社が水道関連事業で旦那の仕事も同じだったのでこの道は間違ってないって思いました^^ だって世の中いくらでも事業があるのに地球の反対側の人と同じ事業に携わってるってすごい確率じゃないですか?

 

2009年に始まった自分に還る旅のサイクル最終章という2019年。自由意思がキーの年だそうだけど、迷っても何かしらのサインを頼りにしながら自分らしさにつながる選択をしていけたらいいな、と思います。

 

 

兆候(サイン)を頼りに自分の道を生きる少年の話。私が一番好きな本です。